「画面がフリーズして、タッチしても反応しない」
「電源を切ろうとしても、画面をスライドできないから消せない」
などといった画面が反応しなくなった状況でも、本体の物理ボタンを特定の順番で押す「強制再起動」を行えば、データを消すことなく安全にリフレッシュして元通りに動かすことができます。
お使いの機種によって手順が異なりますので、以下からご自身のiPhoneに合った手順を落ち着いて試してみてください。
まず症状を切り分ける
「固まった」と感じても、中身は同じではありません。症状によって、やるべきことが変わります。下の表で自分の状態を確認してください。
| いまの症状 | まず試すこと |
|---|---|
| 画面は映っているが、タッチが効かない | 強制再起動(この記事の手順) |
| 画面が真っ暗で、何をしても反応しない | 30分ほど充電してから強制再起動 |
| Appleのロゴが出たまま進まない(リンゴループ) | 強制再起動。直らなければリカバリモード |
| 特定のアプリを開いたときだけ固まる | そのアプリを終了。本体の問題ではない |
| 画面が白い・線が入る・一部だけ反応しない | ハードウェアの故障の可能性。修理を検討 |
タッチが効かないだけなら、強制再起動でほぼ戻ります。データも消えません。
【手順】iPhone 8以降(ホームボタンなしの機種)
本体左側にある「音量を上げるボタン」(上ボタン)を短く1回押す
本体左側にある「音量を下げるボタン」(下ボタン)も短く1回押す
最後に、本体右側にある「電源ボタン」を長押し
画面に「スライドで電源オフ」という表示が出ても無視してボタンを押し続ける
画面が一度真っ暗になり、中央にAppleのロゴマークが表示されたら、ボタンから手を離す

機種別のボタン操作
強制再起動のボタン操作は、機種によって3種類に分かれます。お使いの機種を確認してから試してください。
| 機種 | ボタン操作 |
|---|---|
| iPhone 8 / 8 Plus / X 以降 (ホームボタンなしの機種を含む) |
音量を上げるを1回 → 音量を下げるを1回 → 電源ボタンを長押し |
| iPhone 7 / 7 Plus | 音量を下げる+電源ボタンを同時に長押し |
| iPhone 6s以前 / SE(第1世代) | ホームボタン+電源ボタンを同時に長押し |
どの機種でも、Appleのロゴが出るまで押し続けます。
⚠️ 強制再起動を試すときの注意点
① Appleロゴマークが出るまで粘る
ボタンを押し始めてから実際に画面が消えてAppleロゴマークが表示されるまで、10秒以上かかることがあります。
失敗したと思っても途中で手を離さず、画面が変わるまで粘って押し続けてみてください。
② 反応しない場合は「充電切れ」の可能性も
もし上記の手順を試しても画面が真っ暗なままで、何の反応もない場合は、フリーズではなく「バッテリーの完全放電(充電切れ)」の可能性があります。
一度、純正の充電器とケーブルを繋ぎ、1時間ほど放置してから、もう一度強制再起動を試してみてください。
強制再起動でも直らないとき
強制再起動を2回試しても変わらない場合は、次の段階に進みます。ここから先はパソコンが必要です。
リカバリモードでiOSを入れ直す
システム側の不具合を、iOSを入れ直して直す方法です。
- iPhoneをパソコンにケーブルでつなぐ
- 音量を上げるボタンを1回、音量を下げるボタンを1回押す
- 電源ボタンを押し続ける。Appleロゴが出ても離さない
- パソコンとケーブルの絵が出たら手を離す
- パソコン側に選択肢が表示される
ここで「アップデート」を選びます。データを残したまま、iOSだけを入れ直します。
「復元」を選ぶと中身がすべて消えます。押し間違えないでください。
※手順2のボタン操作は機種によって違います。iPhone 7は音量を下げる+電源、6s以前はホーム+電源を押し続けます。
データが消えるかどうかの違い
| 方法 | データ | パソコン |
|---|---|---|
| 強制再起動 | 消えない | 不要 |
| リカバリモード →「アップデート」 | 原則そのまま残る | 必要 |
| リカバリモード →「復元」 | すべて消える | 必要 |
アップデートでも直らない場合、残るのは「復元」だけです。バックアップがあれば戻せます。なければデータは失われます。
バックアップに自信がないときは、復元の前にAppleサポートか正規サービスプロバイダに相談してください。
フリーズを繰り返すときに確認すること
1回きりなら気にしなくて構いません。何度も起きるなら原因があります。上から順に確認してください。
- 空き容量:「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」。ほとんど残っていないと動作が不安定になります。数GBは空けておくのが安全です
- 特定のアプリ:「設定」→「バッテリー」で、どのアプリが動いているか分かります。同じアプリのときに固まるなら、そのアプリ側の問題です
- iOSのバージョン:「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」。すでに修正されていることがあります
- バッテリーの最大容量:「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」。80%を切っていると、負荷がかかった瞬間に電源が落ちることがあります
- 本体の温度:熱くなっているときは、一度冷ましてから使ってください
4番まで確認して改善しないなら、ハードウェアの故障を疑う段階です。バッテリーの劣化が疑わしいときは、iPhoneバッテリーの減りが早い原因と対処法もあわせてご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 強制再起動をすると、写真やデータは消えますか?
A. 強制再起動は、電源ボタンの長押しによる通常の再起動と同様の安全な操作で、保存されている写真・連絡先・アプリなどのデータが消えることはありません。
Q2. 強制再起動を何度試しても改善しません。
A. iOSのシステム不具合や本体の故障・バッテリーの寿命などが考えられます。大切なデータはできるだけ早めにバックアップを取ったうえで、Appleサポートや正規サービスプロバイダへの相談を検討してください。
Q3. アプリを使っている最中だけ固まる場合も同じ対処でいいですか?
A. 特定のアプリを使っているときだけ頻繁に固まる場合は、端末全体の不具合というよりそのアプリ自体の問題であることが多いです。まずは該当アプリを終了して再起動し、それでも改善しない場合はアプリのアップデート状況を確認してみてください。
まとめ
iPhoneの画面が固まってしまったときは、まずはお使いの機種に合った「強制再起動」が特効薬になります。データが消える心配はありませんので、慌てずにボタンを順番に押して、Appleロゴマークが表示されるのを待ってみましょう。
強制再起動をしても全く改善しない場合や、頻繁にフリーズを繰り返す場合は、iOSのシステム不具合や本体の故障・寿命の可能性も考えられます。その場合は、Appleサポートへの相談や、データのバックアップを検討してください。
